口腔管理体制強化加算
口腔管理体制強化加算(以下、口管強)の施設基準を取得する当院では、継続的・定期的な口腔管理による歯科疾患の重症化予防の取り組みとして主に次のことに努めております。
- 虫歯や歯周病の重症化予防を普及させること
- 在宅・訪問ケアを中心に口腔機能の維持・改善による健康寿命の伸ばすこと
- 小児に係る研修、口腔機能管理を行うこと
令和6年度歯科診療報酬改定により、これまでのかかりつけ歯科医の機能の評価した施設基準「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」の名称を「口腔管理体制強化加算」に変更するとともに施設基準が見直されました。当院では、かかりつけ歯科医の取り組みに加え、口腔機能管理に関する取り組みも強化しております。
施設の基準について
「口腔管理体制強化加算」の歯科医院は、下記に関する基準を満たしています。
- 複数の歯科医師・歯科衛生士が在籍しており、患者さんの万一の事態にも、手分けして対応できる。
- 歯周病治療終了後の定期的なサポートケア、かぶせ物の維持管理、患者さんへのお口の中の状態説明を行っている。
- 緊急時に冷静に対応できる。高齢者への配慮が十分行える。また、そのための研修制度を実施している。
- 地域の医療機関・総合病院と連携をし、緊急の疾患に対して紹介や送患ができる。
- 通院中の患者が通院困難な状況になったとき、訪問診療で継続的な治療を提供できる。
- 他の医療機関などから情報提供を求められた場合、必要に応じて速やかに回答ができる。
- 地域の医療・福祉施設などから応援の要請があった時、受け入れられる。
- 口腔内で使用する歯科医療機器等について、患者ごとの交換や、専用の機器を用いた洗浄・滅菌処理を徹底するなど、十分な感染症対策を行われている。
- 感染症患者が歯科治療を望んだときに、適切に応じられる。また、二次感染への対策が行われている。
- 治療時に飛散する細かな物質を、ユニットごとに設けられた器具で吸引できる。
- 自動体外式除細動器(AED)や酸素供給装置、救急蘇生セットといった機材を導入し、「安心・安全」のための配慮を心がけている。
- 口腔機能管理に関する実績があること。
口管強の当院が目指すこと
当院では、患者さまの歯を治して終わりでは無く、歯を長持ちさせる!キレイなお口元で元気に過ごしていただく!こんなこと叶えるため、皆さまにとって『生涯、安心してお付き合いできる、かかりつけ歯科医院』でありたいと思っています。
現在、小児の口腔機能発達不全症が問題視されています。虫歯にかかる子どもの数は年々減少していますが、「食べる機能」、「話す機能」、「その他の機能」が十分に発達していないことがあります。
口腔機能の働きが不十分な状態が続くと、健康や口腔内にも様々な悪影響が及ぶことがあるため、予防・改善が重要です。将来の健康を守るため、子どもの場合は、虫歯予防だけでなく、より正しく口腔機能を成長させるサポートに努めております。
成人になると、歯科医院を受診するきっかけは、痛みや腫れ、出血などのトラブルや、過去に治療した箇所の不具合といった理由がまだ過半数を占めているようです。私たち歯科医院が提供する歯科医療が、このようなトラブル対処の繰り返しでは、皆様は年齢を重ねるごとに虫歯や歯周病のリスクが高まり、安心して食事を楽しむことが困難になっていきます。
歯を削ったり、抜いたりする治療を行う歯科医療ではなく、「虫歯になって歯を削らない」「歯周病で歯を失わない」ように、継続的なメンテナンスが行える歯科医院の体制を目指しています。