口腔がんとは
- 「口腔がん」の死亡率をご存知ですか?
- 現在、日本人に一番多いのが舌がん(約60~70%)です。日本では毎年約7,000人が口腔がん(咽頭含む)で亡くなられており、その死亡率は「46.1%」。世界の先進国の中で、唯一日本だけが口腔がんによる死亡者数が増え続けているという現状があります。
早期発見・早期治療が重要
口腔がんは、お口の中に発生するがんです。お口の中では、歯以外全ての組織にがんができます。口腔がんの種類には、舌がん、歯肉(歯ぐき)がん、口腔底(舌の下)がん、頬粘膜がん、口蓋がん、口唇がんがあります。
口腔がんは初期の自覚症状がほとんどなく、認知度の低いがんです。「口内炎がなかなか治らない」「口の中にしこりがある」と気になる症状が出ていながらも放置しているケースが多いですが、このような症状が出ている時には、すでにがんが進行している状態です。
口腔がんは他のがんと違い、自分で見える場所であるにも関わらず、進行した状態で見つかるケースが多いです。進行したがんに対しては、手術により舌や顎、頬を切除しなくてはなりません。切除の範囲が大きくなると摂食・嚥下機能だけでなく見た目、いわゆる審美的障害をきたすことがあるという事が大きな特徴です。
著しく生活の質が損なわれる口腔がんは、他のがんと違い、口の機能に大きな障害が残ります。早期発見・早期治療が何よりも重要なのです。
当院の口腔がん検診
口腔がん検診では、患者さまのお口の中を隅々までチェックします。当院は、問診、視診、触診から細胞診を行います。細胞診では、がんが疑われる部位の表面組織を軽くこすり、顕微鏡でがん細胞であるかどうかを調べます。
また、東京歯科大学口腔がんセンターと連携しておりますので、がんと疑わしい所見であれば、すぐに画像を確認して頂ける体制も整えております。歯科医院の口腔がん検診・口腔健診を受けることで、自覚できない病変を見つけ早期治療ができます。
夕刊フジでも掲載されました!
2019年4月22日(月)発売の夕刊フジに、当院の口腔がん検診で使用する「ベルスコープ」に関する記事が掲載されました。ベルスコープは、口腔粘膜の異常を早期に検出できる診断補助機器。病気の早期発見に活躍しています。
当院は、レッド&ホワイトリボン運動(口腔がん撲滅運動)に協力しており、口腔がん検診に積極的に取組んでおります。口腔内蛍光観察装置 VELscope®Vx (ベルスコープ)により、短時間で検査ができます。
当院の口腔がん検診の流れ
- 1.問診表の記入
- 生活習慣についてご記入いただき、口腔がんになる要素がどのくらいあるかを診断します。
- 2.口腔内の視診・触診・細胞診
- お口の中に異常がないかを確認します。必要に応じて、口腔内の表面組織を綿棒で採取し、顕微鏡で調べます。
- 3.口腔内蛍光観察装置を使用し、口腔内を観察
- 口腔内蛍光観察装置(VELscope®Vx)を使用し、口腔内の隅々まで観察・写真撮影します。
- 4.検診結果を元にカウンセリング
- 検査結果をもとに、今後の治療計画を歯科医と相談しながら決めます。
口腔内蛍光観察装置 VELscope®Vx
当院の口腔がん検診では、口腔内蛍光観察装置 VELscope®Vx (ベルスコープ)でお口の中に青色光を当てて、異常がないか観察をします。
口腔内蛍光観察装置 VELscope®Vx(ベルスコープ)は、世界23カ国で13,000名以上の歯科医が使用しており、2,500万件以上の実績があります。視診や触診だけでは発見が困難な異常を確認することができ、口腔がんの早期発見にとても有効な観察装置です。口腔内蛍光観察装置 VELscope®Vx(ベルスコープ)により、歯科医院で(白色灯下で)短時間で観察することができ、また、痛みもまったくありません。
- 費用
- 8,800円~11,000円(税込)
※検査内容により異なるので、スタッフまでお問い合わせください。
- 口腔がん検診のご予約は、インターネットからも受けております